信じる/信じない

 愛している、ということは、そのひとを、信じていることだ。
 そのひとを信じているということは、そのひとを信じている自分を信じている、ということだ。

 その信じている自分を壊されたくないから、なんだかんだと正当化を探し、鎧を被り、武装しようとする。
「浮気はダメよ」とか「不倫は許さない」というのは、そのひとの自己が心細いのだろうかな、などと思う。
 倫理とは、心のあり方なのに。
 
 もっと、愛して、信じて、いいんじゃないかな。

 ひとを。
 つまり自分を。