若き日のスプリングスティーン。

 まだ痩せていて、後年の筋骨隆々?になっていないように見える。

 エネルギッシュなツアーを続けるには、身体を鍛えなければならなかったのかしらん。それとも「見た目」のため…?

 三島由紀夫が付けた筋肉とは、意味合いが違うわな、きっと。いや、…男は、何か女と違ったところに、何かを付けようとするからなぁ。

「ヤツを殺したのはセコいプライド」みたいに泉谷しげるも歌っていたようなものを。

 あまり聴かないけれど、長渕剛も、スプリングスティーンの影響を受けたろうと想像する。最初はフォークだったのに、ロックみたいになって、プロレスラーみたいになって。佐野元春も、その歌詞や音楽スタイルに、少なからぬ影響を受けていた時期があるような気がする。

 模倣。真似から、何事も始まる、と言う人もいる。コピーから始まって、やがてその人にしかできない、オリジナルが出来上がるのだ、と。

 芸術における表現は、生命のコピーだ、と言う人もある。(… べつに芸術に限ったことではないだろう。表現、ものをしっかり言うことだって、その言葉が生命のコピーだ)

 要するに、生きること、生きていることが、生命のコピーだ。

 それにしてもスプリングスティーン、この「リバー」の歌詞を初めて見た時、ちょっとした物語だなと思った。メアリーを孕ませてしまった、彼女は17歳で、どうのこうの。ジョンスタンカンパニーに就職したが、近頃は不況で仕事がないとか、云々かんぬん…