前は、「死にてえなぁ」だったことは書いた。(これは単なる習慣、寝る前の、寝床での無策の独り言なので、気にしないで下さい)
それがこの頃は、「死にたい、か」になった。「か」が付くようになったのだ。
変化である。
「死にてえなぁ」は、私のホントの独り言(?)だったが、「死にたい、か」は、「私」を見つめるもう一人の私が、「私」に対して言っているのだ。いわば反問、だ。
死にてえなぁ、と独り言ちる自分へ、もう一人の自分が「?」と、「どうしてだい?」とでもいうように、問い掛ける── みつめてくる。
私は、私と私の間、この奇妙な距離、間隔を感じる。
私は一人である。でも、もう一人の私が、私に寄り添ってくる、「いる」ような感じ。
でも、そんな私はいないのだ。私は一人であるからだ。
でも、それを感じるということは、でも、そのもう一人を感じているわけではない、それは繰り返すが、「いない」のだ。
私に確かなように、ホントウみたいに感じられるのは、この「間」だ。距離であり、間隔、つまり「間」だ。
この「間」が、「もう一人」を感じさせる。そこにいて、私をじっと見つめ、まるで寄り添ってくるような「もう一人」を感じさせる。
ただの「死にてえなぁ」より、ちょっといい感じがする。