今日は水が届くというので、なかなか外へ行けない。宅配便で、たぶん玄関前に「置き配」する業者だと思うが、天気も曇り空だし、外へ行くのに躊躇する。
水。「温泉水99」とかいうやつだったと思う。天然に湧き出た温泉水で、美容にも良く、まあ「いい水です」というやつだ。スーパーにも売っているが、2リットルは重い。通販だと安かったということで、家人が注文してくれた。6本入ったダンボールが来るはずだ。
そんな待ち時間(?)にこんなことを書いているのだから、もちろん大したことは書かない。暇つぶしにゲームをするようなことかと思う。読みに来てくれた方、すみません…
私の家は築50年位になる。内装はしたが、外はしていない。50年前のままの外壁である。といって、そんな酷くもない。新しくもないが、悲惨な外面ではない。ただ古いだけである。
まだ私にお金があった頃(この家を買った約10年前だ)は、不動産屋なんかが「こっち側だけ見た目を良くしましょうか」みたいなことを言ってきた。
「こっち側」とは、玄関側だ。要するに、人の目につき易いところ。私は、その不動産関係者の言を疑った。内心で、「ばかな、ダサいヤツだなあ」と思った。見た目だけ良くして、しかもほんとに表向きだけ、そんなみみっちいことはしたくないよ。
それに、この家、元気ではないか、まだ。内装をしただけで充分だよ。見てくれだって、新しくないだけで、特に不具合もないじゃないか。
「表向きだけ」に気をとられ、それを気にして生きてきた人は、自然にそういうことが言えるんだなあと思った。その不動産業者とは、二度と関係を持っていない。
だが私の気弱なところは、「そうですねえ」と、相手に適当な相槌を打ってしまうところで、でもそれは別にいいだろう。口泡飛ばして、「いや、その考えは間違っています」などと言ったところで、ナンダという話である。
いや、ほんとにこの家は、よくやっている。雨漏りもせず(窓から一ヵ所、雨が漏ったが、そこは雨戸を閉めれば大丈夫だった。お隣の家と近い窓で、いつもそこだけ雨戸は閉めっ放しにしている。全然問題はない)、風にも負けず、50年、ずっと立ち続けている。
こう書いていると、急にこの家が愛しくなってきた。
ほんとに偉いなあ、お前は…。
で、私も、なるべくこの家の役に、全く微力ながら、立ちたいと思っている。すなわち、雨の日以外はよく窓を開け、空気を入れてあげる。外の風を、中へ。
閉めっ放しよりも、家にとって断然いい、とどこかで聞いたから。実際、ほんとにそんな気もする。人間だけではなくて、家にとってもいいのだ、空気、風を通すということは。
だから、たいてい私は、外出する時、窓という窓をぜんぶ開けて外出する。驚くべきことに、この家には15ヵ所もの窓があるのだ。いつか、急な雨の際、ぜんぶの窓を閉めながら笑ってしまった。
でもいっぱい窓があるから、風通しがいい。そのぶん、冬が寒くなる気がするが。天然・自然換気、コロナ対策万全の家かもしれない。
完璧な家なんて無い。
こんなどうでもいいようなヒマつぶしの文章につきあわせてすみません、読んで下さった方。