識別作用があり、感受作用があり、執着が生じ、苦が生じる。
このブッダの言葉を私は知っていた。
だが、先日歩いている時、この言葉を私は理解した。わかった。
なんということはない、可愛い女の子が目に入れば、その通りになったのだ。美しいものを見ても、素敵な音楽を聞いても、素晴らしい匂いを嗅いでも、同じ作用が〈私〉に起った。
すなわち識別し、感受し、執着し、苦が生じるということが。
いやなことがあり、思うようにいかず、憂鬱になるのと同じ道理が。
あらゆる事象、物、者、事、目に入り耳にし、それと接することから生じる道理が。
苦があり、苦には原因があり、苦は永遠にあらず、苦を滅する道があることも。
ああ、平和、平和!