いつだって同じだ人間関係なんて。
この人はと思ったら最後、あとは失望へ一直線さ。
期待をしたがるようにできてるんだ、人は人へ。
まして男と女なら!
こりゃまた重症だな。
人間不信、ここに極まれり!
ひとりで竪穴住居に籠ればいいものを
高床式の蜂の巣に
チョンチョンチョンと居座って
おそるおそる、暮らしているよ
204、ここはゴミ屋敷
朝のゴミ出しが恐いんだ
人とすれ違うことが恐いんだ
人となんか顔も合わせたくない
ゴミ溜めの中にいたほうがまだマシさ…
消臭剤で固め
ああ人間なんて自分のことしか考えちゃいない
化粧のノリが悪い…
これじゃ「いい顔」できない
このままじゃ人となんか会いたくもない
こっちを見るな!
人のいる場所がイヤなんだ、彼女は。
たったの壁、たったの床、たったの天井があるだけで
すぐそこに人がいる
人の巣食う棚田に、彼女もいるというのに
そっから脱け出なんかできゃしないのに
陽も射し込む二間があるのに
せっかくの窓もアマゾンの宅配ダンボールだらけ
出てみてごらんよ、乙女さん
他人はあなたが思うほど、あなたのことなんか見ちゃいない
自分のことしか考えてないんだよ、人は
立派な一員だ 夢見る少女さん!
さあ外へ!
… 拒否されちまった。