GW明け、いきなり新しい仕事を任せられた。
もうずっと、エンジンをつくるライン作業を続けている。
「ほんとはここは正社員しかやっちゃいけない所なんだけど。」
上司が私に説明。私は期間社員なのだ。
単純な私は、おお、オレの腕を見込まれて、こんな重要な仕事を! と鳥肌立たせて嬉しがったりしてしまった。
しかし実際、仕事量の多い場所で、手にする部品の数も多く、やってみると大変だった。
で、ここでの考え方。
「期間社員、同じ給料なのに、なんで自分が大変な仕事せにゃアカンの。」
というのと、
「仕事は仕事。楽も大変もないよ。ただ一生懸命やるだけでっせ。」
この二つの考え方が、一人の私にできあがった。
哲学というものを、私はよく知らない。
で、何やら「実際に目に見えて役に立つ」ものが優遇されているような世の中に生きている気もするけれど、哲学の基本が「考えること」にあるとしたら、これはとてもだいじなガクモンだ、などと痛感する。(ガクモンなんて考えたこともなかったくせに)
目に見えないもの。
だいじだと思う。いや、だいじにしたい。
でも人とつきあったりする時、その目に見えないもの(気持ち)を伝えなきゃいけないんだナ。
そこが、私がたまに、人づきあい、メンドくせーな、と感じる動機のようだ。
しかし考えれば、まず自分の中でだいじにしている気持ちなんかを、言葉なんかに表現して、人に伝えるってことが、実は愛であったりして、生きてく上でかなり大切なことなんだろうナ。
会社(工場)で、食堂の前やロッカーなんかですれ違って、こっちが挨拶しても、挨拶を返さない上司なんかもいる。
まぁでもイイんだ、と思ってしまおう。
べつに挨拶するために生きているわけでないし、ただ自分が気持ちよく職場にいたいから、挨拶したかっただけなんだから。
ひとつの物事に、いろんな考え方ができるけれど、あまり自分を苦しめるような考えに傾倒しないように心掛けたい。
それでも苦しめる自分が、自分の中にいるのなら、「これもこれでヨシ」と、やんわり受け容れながら、時間をやり過ごす。
こんなところですか。