ビール雑感

 はじめてビールを飲んだのが、中学の時。
 学校に行かず、まじめな不良だったぼくは、夜な夜な冷蔵庫から父の飲むキリン・ラガーの中瓶を取り出し、ぐびぐび飲みながら中島みゆきや吉田拓郎、ジョン・レノンなんかをLPレコードにあわせて歌っていた。
 たまに、サントリーの赤玉ワインも飲んだ。

 中学を卒業して働き始めた時も、キリンのラガーだった。
 大検を受検するために予備校に通い始めた時、ビア・ガーデンの生ビールの美味しさを知った。ついでにタバコも覚えた。

 村上春樹の影響でサントリービールを飲み始めたのが大学に入ってからである。
 モルツになる前のサントリービールは美味しかったような気がする。
 大学を辞めてから、ヱビスビールに走った。

 埼玉にある美術館に1ヵ月くらい住んでいた時、毎晩ご馳走になっていたからだ。これは紛れもなく美味しかった。
 それ以来、10年以上エビスビールを愛飲してきた。一番搾り、黒ラベル、と、たまに浮気はしたけれど。
 ギネスビールはちょっとやさしすぎた。コロナビールはよく覚えていない。

 そして今は。(ジルベール・ベコーか)
 キリン・クラシック・ラガーである。何故?
 おいしい思い出を飲んでいるのだ…