湿気が多いと、汗が蒸発しない。蒸発しないから、発汗ができにくくなる。で、体温が内にこもることになって、ダルくなったり頭がボーッとするようになる── これが「梅雨バテ」を引き起こす原因であるらしい。
原因がわかると、ホッとする。ああ、このために、と思えるからだ。
心、なんでこんな心なんだろう、と、その心の原因もわかれば、さらに安心できるというものだが、その心はなかなか正体不明なままだ。
身体の作用によって、心が憂鬱になることは分かった。
で、心の作用によって身体が不調になることも分かっている。
いやなことがあれば食欲もなくなる。夜も眠れなくなる。
夜、寝る前にいろいろ考える。今までのこと、先のこと。
すると、その考えに引っ張られて、いよいよ眠れなくなる。
だが、いつのまにか寝ていたりする。
自分の場合は特に、この心、精神作用のようなものに、大きな影響を受ける。
「気持ち」に、身体が持って行かれる。この「気持ち」に、どんなに左右されてきたことだろう!
この気持ちは、自分を死なせようとしたり、生かそうともする。「気持ち」の、ぼくは操り人形だ。
気持ちを、操れるようになりたいものだ。
ムリな話だろうか。
でも、そうすれば「生きやすく」なることをぼくは知っている。
知っているのに、そうできない自分があることも知っている。
そうして、こんな言葉にして、少しは気が楽になっているらしい。
おめでたい奴だと思う。