虫たちが一生懸命鳴いている。ことしも、秋になったんだなぁ。
ホタルに始まって、黒羽トンボがふわふわ舞い、セミが鳴き、鈴虫が鳴く。
家のそばで活動する虫たちの存在が知れる、「オオトリ」がこの鈴虫なのだ。他にも、いろんな虫の素敵な声が聞こえるが、鈴の音がやんでからでないと、よく聞こえない。
鈴の音色は綺麗だが、ほかのよくわからない虫の声にも癒される。まざりあって、それぞれに鳴いている。
チャンと、季節、知ってるんだよなぁ、虫。
人間は、やれ暑いだ熱中症だ、豪雨だ、何十年に一度の何とかだ、というけれど、虫たち、たんたんと、自分のいのち、すませている。
どうして鳴いてるの? と訊いたら、「知らないよ。こうなってるから、こうしているだけだよ」とでも答えるだろう。
無心。そのまま。それで、あんな綺麗な、素敵な音を出す。
人間(私)も、そんなふうに生きたいものだよ。← この時点で、もう「そのまま」じゃないんだよナ。