神はいない、自然があるだけで
人の中にも、自然はあるけれど
われわれを動かし、包み込む
大自然には及ばない
神は人間の作った真実に過ぎず
人間の知が、到底及ばない所に
真実があることを、誰も知らない
知ろうとしない
見ようとしない
どんなに強大な権力者になろうと
どんなに小さな下働き者になろうと
同じ1つのビンの中にうごめく
コバエのような存在であることには変わらない
自分は偉いだの惨めだの
あいつは馬鹿だのこいつは阿呆だの
どんぐりにも満たない
背の高さを競い合って
人間の作ったちっぽけな価値観で
悦に入ってサルみたいに笑ったり
卑下してさめざめと泣いたりしている
自然は無心に、いきものを
地にのせ、天を被せて
こんなにも数多ある生命を
ただ、息づかせているだけなのに