20代の頃、愛するって何だろう? と考えていた時期もあって、そのときの結論として、「許すこと」があった。
好きな恋人が、たとえば「まちがい」を犯したとする。ウワキでも、殺人でも、強盗でも何でも、とにかく罪を犯したとしよう。
それでも、好きになった相手を見捨てないこと。つまり、それでもつきあっていく、関係を断ち切らない、ということ。
それが、愛する、ということだろう、と思っていた。
40代になった現在は、愛ということ、愛するということが、どういうことなのか、どんどん解からなくなっている気がする。