「ぷらいべえと」から

きみの涙がぼくの唇に落ちてきた…???
これはどんなシチュエーションなんだろう?
10代前半で聴いた時、謎でした…

吉田拓郎はよく歌ったものです。
この「ぷらいべえと」というアルバムは、キャンディーズの「やさしい悪魔」由紀さおりの「ルームライト」森山良子の「歌ってよ夕陽の歌を」などなど、拓郎の作った歌のセルフカバーが多く収録されています。
ですので、けっこうな名曲揃い。
しかもさりげなく歌っているので、BGMのように聴けます。

拓郎の作曲といえば、その作詞は岡本おさみさん。「襟裳岬」もそうですね。
「旅の宿」「赤い燈台」とか、旅の歌が多いです。
拓郎さん自身は出不精で、旅なんかしたことない、みたいな。
でもまるで旅人のように歌えるのは、さすが拓郎。
もう引退してしまったけれど、なんだかんだ凄い人なんです。

いつか忘れて行く… いろんなこと、人のこと、あんなに好きだった人のことさえ。
きっと、そうなのでしょう。
いや、俺は覚えている! って言ったって、それは覚えていることを覚えているのであって。
忘れている事、人、大切な事も、しっかり、あるのだと思います。