白い色は恋人の色

しかしどうもチャットノベル的なものってのは子ども騙しみたいな感じがしてならんな…

なめとんのか、って感じはするな…
そう思う、感じるってことは、そう思われ、感じられるってことで…
常に鏡なんだ、相対しちまう…

しゃあないな。形あるもんだから。
もともと無理があるんだ…
不完全なものを不完全なもので補おう、賄おうとするようなもんだ。
言葉にしても存在にしても関係にしても…

それにしても恋の歌は多いよな、やっぱり。
何なんだろうな、これは。
感情、心の琴線、思い…
言葉になんか表現できないものを、音にして。
言葉とメロディが互いに助け合って…
ひとつになるわけだ。

人間には情ってもんがあるからな。
情は移ろいやすいものだ。
だから相手の中にも入っていく。
情というのは、常に対象を探しているとも言える。
相手の気持ちに立つ、相手の立場になって考える、相手の中へ、自分の情を瞬間移動させて入っていく。… 同化する… かの如くに。
実際は自分の穴の中なのだがね。

しかしこの歌はきれいだ…

繊細さって、だいじだよな。
芸術的な分野が衰退すると、戦争も起こり易くなるらしい。
本も音楽も絵画も、べつに無くたって生活はできる。
でもこの3つがなくなったら、生活の中になかったら、取り入れなかったら、とても荒んだ心になるだろうよ。

歌は世相を表す、とか言われていたが。
国民の大多数がこぞって聴くようなヒット曲は生まれなくなったな。
個別化、個室化、妙な境界線が人間どうしの関係上に引かれてしまった気はするな。
まぁ家族にしたところで、他人だからな、はっきり言って。

淋しいというか何というか…
でもそれはしっかり認めなければならないだろうね。
でも個人主義だけじゃ、ダメなんだ。
たとえそれが存在の根柢にあるとしてもね。

恋をする、愛する…
言葉は何でもいいが、その気持ち、相手に対する…
そこにはとても尊い、無限の力のようなものがあるよ。
人間には備わっているんだ、そういう理不尽なパワーが。
それを悪いほうへ使うと、世界も荒んでく。
初恋の時のあの気持ち、忘れずにいたいね…