真夜中のギター

── しかしこういう歌がヒットしていた時代って、どんな時代だったんだろうな。

── これは1969年だが。
まぁ学生運動とか安保闘争とかベトナム戦争反対の運動があったり…
想像するに、そんな時間のあとの残り香があったんじゃないか。

── そのあと三無主義とか呼ばれる世代になって…
無気力、無関心、無責任、だっけ?
それから新人類? お前は新人類世代だよな。

── わからん。バブル世代とかも被っているし。
何にしても、メディアが勝手に呼んでることで。

しかしこの曲、夜中に明日のことを憂い案じている時なんか、ぐっと来そうだな…

── どうなんだろうな。聴くタイミングにもよるし、今の時代の空気と全然違う気はするが。
まぁでも人… ひとりなことに変わりはないし、どんなに時間が経巡っても…
こういう曲は慰めに… ならんかな。
何か違う気がするな。ほんとにこういう時代は去った気がする。何だろうな…
空気? 人が呼応するもの? 気持ちに触れて来る場所? 接点?

── わからん。俺には何もわからん。