── いささかストレートすぎて upするに躊躇う曲だが。
── 昨日ラジオで「人生相談」やっててさ。
加藤諦三がパーソナリティーで、回答者は弁護士。
その相談者の図々しさに、聴いていて呆れたよ。
ひっとりでマシンガンのようにくっちゃべってる初老の女性らしき相談者で、回答者が「人の話を聞きなさい！」と怒鳴ってた。
いや、ダンナが女をつくって私と離婚したがっている、でも財産分与が！ 私が死んだ後、財産が息子に行かなかったら悔しい！ ぜんぶ持ってかれるのは悔しい！ もうダンナは男として終わってる、あそこもおっ立たない！ その女との関係について「肉体関係はない、精神的な恋愛だ、俺は彼女と結婚したいんだ」とダンナはのたもうている…
── 申し訳ないけど、品のない、なんというか人間的にどうなんだという感じだな…
── まぁでも聴いていて可笑しかったよ。相談者を怒鳴る回答者… いやあの気持ちはわかるよ。相談者、全然回答者の話を聞こうとしないんだもん。
── まぁ誰かに相談をする人は、もう自分の中に答を持っているというからね。
ひとりだけで出している結論、答に自信がないんだ。で誰かに同意を求め、同意されて「ハイ、わかりました！ ありがとうございました！」ってね。
だから人の話を聞かない相談者は、回答なんか求めてなかったと言える。正直な人だったんだろう。
── しかしホント、美容と健康と人生相談は永遠だよな。
── でもその人生相談を聴いていて「面白いな！」と思う隙もなく面白かった…
それは相談者も回答者も真剣だったからだと思うんだ。
公共の放送で、赤裸々に自分の心情を速射砲のように喋り続ける相談者と、相談されて冷静に回答をするべき弁護士が「こっちの話を聞け！」とばかりに怒鳴った。
どっちも真剣だったんだ。
真剣であったこと。
大切なのは、どっちも真剣だったということなんだ…
── ついでに他の番組の川柳も面白かったな。
受け売りで申し訳ないけど、
「風呂上り 妻のパンツを はいてみる」
とか、
「金がない 早く振り込め クソおやじ」
とか。
なんで妻のパンツをはくんだろう？
このクソおやじとは、岸田首相のことか？ それともただの仕送りのことか、とかね。
想像力を掻き立てられるのが面白かった。
ふつう川柳ってテーマを決めて募集するんだけど、決まってない、何でもアリの川柳だった。
── しかしラジオってのは、体調崩してほぼ寝たきり状態になった時、ありがたいな。
── くだらないのも多いけどね。
いろいろダイヤル回してチューニングして、面白そうな番組に当たった時は嬉しい。
好きな音楽がたまたま聞こえてきたりする時も嬉しい。
── 戦中・戦後の話もよく放送してるよね。
戦中はともあれ、戦後の時代を過ごした人は、「物はなかったけれど、なんか面白かったですよ」って回顧してたりする。
真剣だったんだと思う。ほんとにね。