ふたりで、暮らそうと思った。
 おたがい、好きだったから。
 何が好きで、どこが好きだったのか──
 とにかく、「似ている」ような気がして。
 「理解者」だとさえ思った。
 それは一種の決定だった。
 だが、ふたりで、いればいるほど、
 「違う」ということが分かってくる。
 そう、それがほんとうだった。
 もともと、違っていたのだ。
 その違いが、許せなくなると── 別れる。
 ナントイウコトダ。
 ひとりになれば、また誰かを探し
 ふたりになれば、ひとりになって
 終止符、終止符
 わたしに、終止符
 いつも最後に残される
 わたしのわがままに終止符!
