愛の意味も知らずに、愛してるなんて、よく言えたもんだ。
口から生まれたのか? お前は、口から生まれたのか?
そら言わんこっちゃない、すぐフラレたろう。中身がないからよ。
え、相手も中身がなかった? そりゃひどい。自分のからっぽさを、相手になすりつけちゃ、いけないよ。
そうか、真剣じゃなかったんだな。「何となく」、お得意の「何となく」で好きになったつもりになったんだな。
もっと真剣に、何故好きになったのか、告白するまで、最低1ヵ月は死ぬほど悶々としろよ。
何となく好きになったら、何となく終わっちゃうよ。
自分次第で、世界が変わる──これは永遠の真理のはず。
たとえ恋人どうしになって、別れの時が来ても、大切な友達として、違う景色にたどり着けるかもしれない。
それは素敵な関係だろうじゃないか。
理解し合えなくとも、理解し合おうって気持ちになれたら、そんな人間と出会えたら。
お金になんか代えられない、素晴らしい不価値な財産になるだろうじゃないか。
一度は愛し合えた、全然別種の生物であるような異性となら、なおさらに!