よく考える。
日本は、平和そうに見える。けれど、この世界のどこかで紛争、戦争が続いている限り、これは平和ではない。
あきらめては、いけないと思う。
「戦争なんて、あるもの。始まったら、とうぶん続く」
そんなふうには、なるべく考えないようにしたい。
戦争はあるものであり、続くものであったとしても。
アメリカがイラクに攻撃を始める何日か前、浜松へ「反対」のデモに行った。30人~50人位の参加者。
その時も、べつに、このデモをすることで、ほんとうに戦争が止まる、などと思ってはいなかった。ただ、参加せざるをえなかった。行かざるをえなかった。もっと有効な手段が、何も思い浮かばなかったから。
首相官邸にメールを送ったが、ボタンひとつ押したような返信が返ってきただけだった。
ただ、あの時私は、アメリカがイラクを攻撃しないでほしい、とそればかり考えていた。仕事に行っても、心はイラクへ飛んでいた。
私は宗教が嫌いである。戦争につながるから。
政治も教育も好きではない。上から下への、圧殺的な上下が見えるから。
でも、「好き嫌い」を言ったら、それこそ戦争につながるものだ。
もっと論理的に、できないものか。生命は尊く、貴重であるはずだ。でも、何ゆえ尊く、何ゆえ貴重であるのか、というところに、やはり行き着いてしまう。