ほんとに幸せな気持ちにさせてくれたジタン。このタバコが吸えなくなって、しばらくタバコ・ジプシーになった。
そしてジタンに代わりうるタバコは、今のところこの世にない。
で、やむなく、アイコス。また、ジタンの美味しさに気づく前まで吸っていた、メビウス6のソフト。
この二刀流(!)でやっていく、凌いでいく、ということになりそうだ。
セブンスター、ハイライト、ウィンストン… 色々吸ったが。ハイライトは、タールの多さにビビッた。これを吸い続けたら、死ぬと思った。セブンスターも結構キツい。ブラック・デビルも試したが、これは不味かった。何本も吸おうという気になれない。
美味しいものは、「また食べたい」と思うもの。タバコは食べないけれど、似たようなものだ。
タバコなんて、なくても生きられるものだ。きっと、美味しいものだって、同じだ。
でも、美味しいものを求めてしまう…贅沢、贅沢。
しかしそれが、「このために生きている」「生きててヨカッタ」みたいに思える、かけがえのないものなのか。
ほんとに未熟、ピヨピヨのひよっこだなぁと思う。
生きてるだけでありがたいのだ、なんて、全然思っていないように思える。
それが基本中の基本なのに。
そこから逸脱することを、楽しんでいるように思う。
二刀流といえば、大谷翔平。いきなり話は変わる。
この人の考え方、ほんとうにしっかりしている。
セイコーのCMで言っていることらしい。「バッターボックスから離れなければならない時が来る。ピッチャーズマウンドから離れなければならない時が来る。いずれ、そういう時が来る。だから、だからこそ、僕はその時まで、自分がどれだけ野球がうまくなれるのか、挑戦して行きたい」
生きている時間には限りがある。だから、だからこそ、精一杯、生きるんだ── そんな人生訓に聞こえる。
僕はずいぶんナマケて来たし、これはこれで、僕なりにたぶんガンバッテ来たと思う。
まだ残りの時間があるみたいだけれど、大谷翔平になれないとしても、そのような心構えだけは持てる。そして、たぶん今まで通り、特に変わりなく、ナマケて、だらだらとやっていくんだと思う。
しかし大谷選手はほんとにすごい。「彼は打ち方を教えてくれない」と、仲の良い選手が大谷について質問したマスコミに答えたそうだが、それを聞いた大谷は、「僕は教えるような打ち方をしていないので」と言ったそうだ。
そう、彼の打ち方は、彼に合った打ち方なのだ。彼自身が見つけ、彼が身につけた打ち方なのだ。落合博満が、「あれはメチャクチャな打ち方ですよ、子どもはマネしちゃいけない」みたいなことを言っていた時もあった。
生き方も、きっとそうなのだ。
自分に合った生き方。それは自分にしか見つけられない。誰に教わるものでも、教えるものでもない。自分で、その身につけるもの。
いや、しかしほんとにすごいよ、大谷選手は。