夢、寝てる時に見る夢。
しばらく見なかったが、昨夜は久しぶりに。だが夢から覚めて(仕事場の夢だった)、現実にあった過去のことを思い出していたら、夢のことを忘れてしまった。
自動車工場、そこに10年勤めた、そのある朝、会社バスが来なかった時があった。大企業だから、何らかの理由で自車通勤できない10人位の社員のために通勤用のマイクロバスがあったのだが。
朝5時位と夜中の2時位だったか、駅とA半島の工場をつなぐ往復バス。
途中のいつもの停留所で待っていても、バスが来ない。自分ともう一人、どこかの部署の「長」の付く人がいつものようによもやま話をして待っていたのだが。
「やばいな、時間が… ちょっと、部下に電話して来てもらうから。かめさんも一緒に乗って」みたいに言われ、おかげさまで遅刻は免れたが、ぎりぎりの出勤になってしまった。
工場の自分の持ち場で、ぎりぎりになった理由を上司に言った。すると、「そんなことあるか」とソッポを向かれ、こちらの言うことが全く信じてもらえなかった。
当時自分の上司は評判の良いとはいえない上司で、自分はそんな嫌いでなかったが、この時初めて嫌いになってしまった。
こちらとしては始業前に間に合って良かったことが大きく、信じてもらえなかったことは小さなことに思えたが、心象のいいものではなかった。
昼メシをいつも一緒に食べる4、5人に、朝のことを話して微量な発散をしたか、あんなことはどうでもいいことだと割り切っていつもの笑い話でもしたか、憶えていない。
しかしあの時、部下の言うことを信じない── 信じられないということは、淋しい、悲しいということを初めて知った気がする。
それから、一緒に働いたいろんな人のことを思い出した。わるい人は、そんないなかったと思えた。ただ困ったことがあった時、それが「人」経由で自分に降りかかったかのような時、自分にとって良い人がいっぱいいても、たった一人の「悪い人」が自分を占有してしまう。そうしてやたら悩んでしまう、まわりにはいい人の方が圧倒的に多くても、たった一人の人のために。
何をあんなに悩んでいたんだろう、と思えるのは、今その状況にないからだろう、またあの当時に戻ったら、間違いなく自分は同じように悩む。絶対的に自信がある。
「信じてもらえなかった」そんなことはほんとに小さなことで、そんなことより実務上、気持ちのことでなく実際の作業上で、これはどうしたらいいんだということがもちろんあったからだ。
それも結局「人」がきっかけではあったが。全く、いろんな人がいた。交流した人の顔、佇まい、雰囲気、お人柄等を思い浮かべ、せっかく見た夢のことを忘れた。
