朝。
朝は、いつも新しい。
まるで昨日のことなど、何もなかったように。
あれこれ思い出すのは、アサさんにそっぽを向くようで、好ましい態度ではない。
地球が回って、太陽が昇る。とんでもないことではないか。
こんな朝に、憂鬱なことなど言ってはいられない。
薄い陽光と微かな冷気に、ただ、身を預けていたいと思う。
何も思わず、何も考えず、ただ、感じていたいと思う。
散歩に出掛ければ、通りすがりに、おはようございますと挨拶を交わす。
しない人もある。相手との距離感、相手の態度によって私は、と、あれこれ書くのはやめよう。
ただ、「おはようございます」、挨拶を交わせると、気持ちがいい。
たまたま、すれ違った人に言うけれど、基本、私は朝に向かって言えればいい。
おはようございます。