不満足

 たとえば、以前投稿していた小説サイトの「PV数」は、100万を越えている。この数字だけ見れば、自分でも驚く。でも、僕はこの数字を信じていない。なぜなら、ブログにしても(このブログと別にもう一つ、立ち上げたことがある)「コンピュータ、AIが勝手に、ある文字などに反応し、このページにアクセスされ、それが閲覧数に加算される」ことが想像できるからだ。

(実際、その一記事だけ書いたブログが、いつまでも異常なPV数だった。そして外国からわけのわからないコメントが連日沢山来た。)

 二年間で100万は、単純にこの数字を鵜呑みにすれば、喜ばしい。でも、やっぱり単純に喜べない。

 よく、PV数〇〇万突破!ありがとうございます!!とか、やってる人もいるけれど、僕にはあれができない。ほんとうに読まれているのか疑わしいし、それより、そんなアクセス数がなくても、よっぽど立派なブログや小説がネットには必ずあるだろうし、そういったものを書かれている方に、申し訳ないような気持ちになる。

 ランキングも、ほんとうにイヤだ。上に行けば嬉しい。でも、上に行けば、下に行く人が出てきてしまう。

 その小説投稿サイトでトップなんかになったら、僕はしばらく何も書きたくなくなった。そんなランキングやPV数、「自分でコントロールできないもの」を気にして、左右される自分が、ほんとうにいけないと思う。が、やっぱり、「他の人」(書き手)のことを考えてしまう。

 そのサイトは誰かに「お気に入り」にされたら、自分の今まで投稿した作品がぜんぶトップページ~5ページ位の間にランクインする(一日ぐらい)。沢山投稿している人は、その作品ぜんぶが2ページ目や3ページ目に埋め尽くされる。すると、他の投稿者の作品がどんどん目につかない、つきづらい「下の方」へ行ってしまうのだ。

「ブログ村」は、何だか静かな感じで(僕の参加してるカテゴリーが静かだからかもしれない)、何より全体ランキングの上位に入れないから、気楽といえば気楽だし、淋しいといえば淋しい。

 …でも、もういいや、これについてはもう考えまい。

 この文で言いたかったことは、── 自分の文がとんでもなく読まれたり、有名人(!)になったりしても、あり得ないけど、もしそうなったとしても、心からほんとうに喜べることはないだろうということだ。

 自分がほんとうに満たされるのは、…「ほんとうに平和な世界」になって、初めてほんとうに幸せになれる気がする。

 何ともとりとめのないことを書いてしまったが、もう、このまま後悔、いや公開。