どうもここ数日、気持ちが悪い。物理的にむかむかする。
思い当たるのはインスタントコーヒーで、一応ブランドのそれなのだが、やたら安かった。賞味期限の問題でなく、定番商品として安かった。喜んで買い、この数日前に開封したのだった。
朝起きると、まず私はこれでアイスコーヒーをつくる。そして飲むわけだが、どうも飲むと気持ちが悪くなる。むかむかしてくる。
朝のコーヒーはもう習慣化しているので、やめるつもりはない。しかし、どうもいけない。せっかく安く飲めると思ったのに。
が、ほんとにこのせいなのだろうか。いつからか、身体がどこかおかしくなっている気もする。身体にとっては当然の変化なのか、その変化に私の頭が頑なに「それは違う」と主張して、おかしくなっているのか。
変化というのは、食欲のことだ。いつも朝には、起きたと同時に腹が減り、納豆ご飯と味噌汁で幸せに食すことができていた。
それが、その朝の時間がだんだん遅くなり、規則正しく朝昼晩と食べなくなった。また、異常に腹が減る瞬間があるのだが、また次の瞬間にはもう全然食べたくないという、おそろしいムラが出てきた。
このムラは、かなり激しい。ご飯を二、三膳、梅干しだけで食べたかと思えば、さらにお菓子やビールがあればそれも食う。さらに何か、アイスやらパンやらバナナやら、とにかく何か食べたくなるのだ。
われながら、おそろしい食欲に取り憑かれる時がある。そして翌日には、きのう食べ過ぎたから今日は何も食うまい、と思って、午後まで何も食べなかったりする。
すると夜に腹が減り、腹が減っていると眠れないので何か食べる。そして「寝しなに食べるのはいけない」ことを思い出し、食べてからすぐ寝ないようにする。食後、一時間後ぐらいに眠るようにする。
だが、そうするとずるずる、時間が先延ばしにされて、今度は目が冴えて眠れなくなる。悶々と丑三つ時を過ぎ、しかしいつのまにか寝ている。だが、頻尿のため、何回か起きる時もある。
こう書いていると、どうも寝不足らしい。だが、昼寝は、何となくナマケモノのように思えて、したくない。眠くても、起きて、何かしている。横になる時はあるが、気が落ち着かない。
そう、あまり、気が落ち着くことがない。パソコンに向かって何か書いている時、また外を歩いている時。これ以外に、落ち着いた気になれない。常に、何かしなきゃ、という気に追われている気がする。そして特に「何か」もしていない。
ブラインドに溜まっているホコリや、廊下の拭き掃除、部屋の隅々等、「やらなきゃ」と思うことは沢山あるのに。
タバコのアイコスも、自分に合っているのかどうか。どうも変な咳が出る。タバコも、もう完全習慣化しているし、やめる気はない。
何が言いたい文章だったか。食欲、性欲、睡眠欲、このバランスが崩れている、この欲求が、どうも体調の不具合に連関していると思えてならない。
性欲について一番書きたかった。でも相手もいることだし、やめよう。ほんとうに、厄介だ、この性欲というやつは。私は、もう、満たされることはないのかもしれない。男として、終ってしまったのかもしれない。いや、物理的にも精神的にも、元気すぎるのだと思う。
そうだ、元気なのだ。元気なのだ、私は。