体調のこと

 そのまま書けば、先日整体に約一年ぶりに行き、施術をしてもらった。そこは「オステオパシー」というやり方をする。まあ、「手当て」だ。こちらはただ横になって、整体師は患部に手を当てているだけ、という。

 こう書くとアヤシゲに見られるかもしれないが、これで実際、曲がっていた身体が真っ直ぐになったりするのだから不思議だ。

 店(?)を出て、帰宅。やたら眠くなって、昼下がりから三時間くらい寝た。

 身体が軽い。だが、頭が重い。右側がどんより重かった頭痛(私はよく片頭痛になる)が、左側に移動している。どんより、というより、かなり重くなって時折ピキン!という感じになった。初めての体験。

 食欲もなく、頭は痛く、夜になり朝になり(たぶん眠っていたと思う)、昼間もやたら眠く、横になっていた。

 マッサージなんかでもよくある、「もみ返し」みたいなものだ。

 だんだん頭痛も遠ざかっていく感じになって、翌日には外に出掛けた。身体がやはり軽く、足がやたらシャンシャン動く。

 たぶん、いい整体師さんだと思う。私は健康保険を払っていないので、身体がおかしくなったらここに行く。誰にも頼らず、自分で「自然治癒」できればといつも思うが、難しい。

 そして今日、三日目か。相変わらず食欲はないが、妙に身体が落ち着いている。「落ち着く」という表現がピッタリだ。落ちて、着いた。

 よく思うのだけど、体調がおかしくなるのは、けっして悪いことではない。「おかしいよ」と身体が教えてくれなくなったら、そっちの方がよっぽどヤバイ。

 ずいぶんムリして書いてきたと思うし(そんな「自省」の役にも立ってくれる、体調がおかしくなると)、もうちょっと軽い感じで書いてもいいんじゃないか。また、生活全般を省みても、ちょっと食べ過ぎていたんじゃないか。あまりに、まわりに気を使い過ぎていたんじゃないか。── そんなふうにも思えてきた。自然な感じで。

 何というか、身体がゆっくりリセットされていく、という感じですか。

 自分の身体のこと、何も知らないなぁ、と思い知る。知らされたんだなぁ、と思う。つくづく、身体はすごいなぁ、と。