生活

 外に行かなきゃ、お金は使わない。光熱費、水道代で済む。

 よく思う。外に行くからお金を使うのだ、と。

 ところが、外に行かないわけにはいかない。

 家人にはチャンと食べてもらいたい。主としての義務のように感じる。

 で、買い物に行く。スーパーマーケットへ。

 そのためでないと、なかなか外へ行く気にならない。必然性がなく感じられる。実際、ないのだ、外へ行く目的は。買い物のため以外に。

 食べ物、食材を買うために、外へ行く。だから外へ行く=お金を使う、になる。

 この頃は、かすかに、うっすら、でも確かにこう思う── そんなに、食べなくてもいいんじゃないか。

 これを食べれば免疫力がつくとか、これは疲れを取る食べ物だとか、お米がいいんだとか野菜がいいんだとか… 魚がいい、カルシウムが、ビタミンB1がとか、頭の中がうるさい。

 いいんだ、きっと、と「信じて」ナガイモを買ったりジャコを買ったり、バナナを買ったりする。

 ほんとにイイのか分からない。

 ただ思うのは、食べる本人が「美味しい」と思えるもの、それがホントだと思う。

 好き/嫌いがあって、嫌いなものは食べなくていいと思う。

 だんだん、マックやモスのハンバーガーも食べたくなくなってきたし、カルビーのお菓子なんかも身体が求めなくなった。以前は、あんなに好きだったのに。

 野菜が美味しいなあ、と、自然に思えたりする。で、キャベツの千切りにタマネギをスライスしたやつをのせ、ドレッシング、足りなかったらマヨネーズをかけてよく食べている。

 ココロが変化するように、カラダも変化する。おのずと、「求めるもの」が変わってくる。それに従えば、いいんじゃないかと思う。

 ムリが、ほんとに良くない。微妙で難しいのが、どこまでがムリで、どこからがムリでないのかということで…。

 ムリが習慣になっていたら、それが自然みたいになってしまう。

 でも、それこそ深く考える問題でもないだろう。お金が無尽蔵にあるわけでない。「限られている」。これは何と素晴らしいことだろう!

 結局、限られた中で、やっていくしかないんだから。イキテルことも、何でもかんでも。