Piano Sonata 8, K. 310-Movement 1

たった一人の、こんなちっぽけな自分でさえ、その中、体内は様々な臓器、細かな働き、情動、微妙で霊妙なもので支え合い、繋がりあって暮らしているのだ、まして人間同士が、どうして助け合うことができないでか。

隔てているものは何だ、せこいプライド、くだらん自尊心か、見栄か体裁か。捨てよ捨てよ、愚にもつかん。さっさと手放せ。眼に見える物ばかり追いかけるな。どんな上等な安楽椅子にふんぞり返ったところで、お前の恥骨、おケツの上にお前は鎮座なさってる。死ぬまでお前はそのお尻に引かれていく。

ならば愛しむがいい、慈しむがいい。その尻はお前だけがもってるもんじゃないんだ。
その天辺についてる頭に言い聞かせてやろう、尻から言って聞かせよう、不完全だな、お互いに
補い合い、賄い合い、世界、成り立ってんだ、こんな救いようもないような人間世界でも。