一体、二体、ぐるっと回って

セリーヌの怒り、戦争とカネ主義の世界への呪詛とでもいうべき憤懣。
それと、瞑想する世界、静かな気持ちで呼吸を観ずる世界は両極か?
いずれにしても心の問題であることに変わりない。
現前化し、現前化されているものに感化され、変化する。

対立するものはついを為す、対極にあっても一つのものだ。
言葉も、現わされた、化けたものだ。
文体という体を為し。口から出で。
憤怒も静寂も、幸も不幸も、歓喜も悲嘆も、同じひとつのものだ。
だから世界も、いくらばらばらに見えたところで、同じひとつどころのものだ───