楽しみにしていた東京行きもポシャッてしまったな。
台風の影響の前に、身体をおかしくしてしまったからな… 最初は「青春18きっぷ」で行こうとしていたんだが。
奈良からだと丸一日かかるよ。まぁ今度は十月だ… すぐだ。もう一周忌か、きついな。
でも兄は元気だな。「ストレスに鈍感」を自認していたが、すごい人だ。いつか、お兄さんはいっぱい人を見送って、お葬式をしてるから、お兄さんより先に死ねないと思う…と言ったことがある。そしたら、「大丈夫、まかせて下さい」と笑って言われた。
とにかくユーモアのある人だよなぁ。人を笑わせる…
子どもの頃は、どんな子どもだったのか?
その頃、近所はどんな感じだったのか。街並みは、人は…
私の知らない話、兄の人生のようなものもよくは知らないから、そういう話を聞きに行きたかったのだが。
漱石の、どういうところが好きだったのか。椎名麟三、ドストエフスキー、セリーヌのことは、いっぱい話し合ったことがある。まだ漱石のことは聞いたことがない。
漱石か…。「読むのがモッタイナイ」と感じさせる(読んでる時間が楽しすぎて)素敵な作家だったな、自分には。
登場人物は大体働いていなくて(「坑夫」は除いて)、明治時代のゆったりとした時間が肌に触れる感じがして、じっくり耽溺して読めた。
嫂がどうの、夫婦関係がどうのという舞台が多かった気がするが。「三四郎」辺りはまた違うが、人間なんだよな、描いてる根本は。
小説はみんなそうか。
本を読むのも疲れるから、今は何も読んでいない。
いいもんだ、本を読まないというのも。