セリーヌのことをどれだけ書こうが、ニーチェのことをどれだけ書こうが…
読まれないと思うよ。

お前は彼らの精神、情熱、人間として生きるべき道のようなもの、ブッダやソクラテスにも通じるものだが… それをいくら書いたところで、何にもならないよ。

お前は知ってほしいんだろ? 彼らの生きざまを。
ところがどっこい、ムリなのさ。

お前がいくら書いたところで…
みんな、自分のことで忙しいのさ!
人間のことなんて考えちゃいないんだ… 殊にネットではね!

いかに〈役に立ち〉〈有益な〉〈自分に必要な情報〉、そればかりを求めてる…

ややこしいことなんか考えたくないのさ。
それに長文は眼に悪い!
いいことだよ、お前の書いたものが読まれないのは。
健康第一!
そうだ、スマホやPCにばかりしがみついてないで…
眼を大事にするんだ。

木々の緑を見たり、遠くを見たり…
なんで生きてるんだろう、ってね。

ほれ、またお前に出てくるんだ… 〈生きる意味〉だの〈いのち〉だのが!

逃げられやしないんだ、どんなに顔を背けても!

そんな時、彼らの存在が…
要らぬ節介だ… かな。

なんだ、お前も結局読まれたいんじゃないか…
何でもない、何でもないことだ。
ただの〈情報〉さ… 秒で押し流される!