変われない、変えれない?

 今日も暑くなるらしいから、どこかへ出掛けよう。どこへ? 特に、行くべき場所もないのだが。

 昔は、こんな時よくパチンコ屋へ行ったものだが、もうすっかり冷めてしまった。

 お金も少なくなったし、あまりもうこれ以上浪費したくない。間接的な自殺、タバコは吸うが、これはそんな意識も持たず、もう習慣になっている。

 いずれタバコも吸えない日が来る。ビールも飲めない日が来る。ビールも習慣のような、記憶がもたらす惰性の一種で、線路を惰性で走る電車だ。

 こんな線路、なくてもいいと思うが、ビールは美味しい。飲み過ぎれば、ちゃんと頻尿の苦痛が待ち受けているので、自然ブレーキもかかっている。

 あのサッポロの赤星も販売されなくなるだろうから、助かる。キリンのラガーに妥協しそうだが…。

 かなり税金に貢献している。

 目に見える、善きことに使われるなら嬉しいが。そうならないことだけが目に見える。道路を、車椅子の人でも行き易いよう、凸凹をなくす舗装をするとか。眼の見えない人が歩き易いよう、するとか。絶対そんなことにお金をかけず、くだらない予算だか、法的に決まったようなことを遵守するためだけに、必要のない道路工事をしたりする。

 いつか、キャベツが豊作で、大量に捨てられたニュースがあった、あれはほんとに腹が立った。いっぱい出来すぎると、農家の利益がなくなるのだという。

 なんでやねん。豊作が、なんでそんなことになる。どうして豊作を、悲しませるシステムをつくる?

「権力者になってはならない」。荘子は云った。ソクラテスは、プラトンに政治に関わるのをすすめなかった。(これは荘子とは別の理由に思えるが)

 賢者の石は、ほんとに化石化してしまったように見える。

 インターネットのページを開けば、「何でも聞いて下さい」とAI君がしゃしゃり出てくる。聞きたい時に聞きますよ。いちいち、出てこないで下さい。ほんとに面倒臭い。

 手塚治虫の世界だよ。人間は、コンピュータに支配される。人間が自分で善悪の判断もできなくなって、人工知能に判断を委ねるようになる。しまいには、一国の主が、人間よりはるかに頭のいいコンピューターとなる。まさに人智を超えた、人間の叡智の集大成!

 人間は、人間のつくったものに支配され、隷属化し、奴隷になってお気楽な日々を送るのだ。

 やがてコンピュータ同士が、「戦争をせよ」と命じる…

 万能の神のようなコンピュータに、人間は逆らうことができない。

 … 宗教だ。人間のつくった神に支配され、こっちが正しい、絶対だと言い合って、殺し合うのだ。

 ずっと変わらないんだ。変われないんだ、ずっと。こんなことを書いている自分だって。