ゴミ

ええ、もちろん、分別しますよ。それも、細かくね。

ちゃんとご教示頂ければ… ミリ単位で切って、細かな細かなゴミにしてしんぜましょう。すると、ゴミも、きれいに見えるものですよ。

だいじですからね、ええ、環境は。

生ゴミは、コンポストに入れましょう。虫が発生して、食べてくれますよ。あまり気持ちの良い虫ではありませんが… たぶん肥料を作ってくれます。ミミズさんなんかもいらっしゃってね。

ぐるぐる、回るんですね。死んでは生まれ、生まれては死んでのリサイクルです。

一皮むけば、人間だっておぞましい。見るに堪えない、気色の悪い… いえいえ、この気味悪さのおかげで、あなた方の礼讃する「生」、あなた方の大好きな「素晴らしい生命」が営まれているわけです。

ところが、ヒト、一向に「醜いもの」に目を向けようと致しません。特に、倫理とかいうのが、ジャマっけですね。

東洋では、孔子さんが始祖みたいにいわれていますが… いやなに、あの人でなくても、またべつの人が、「論理」、唱えたことでしょう。ヒトが、求めるものだからです。神サマも、そうでしょう。

悪いことしたら死刑だとか、戦争だとか、野蛮ですね。何が「悪い」のか、何がその人を悪行に導いたのか、そうさせるものが何なのか、といったところに目を向けず、いざとなればマンモス喰ってたあの頃に、あっけなく戻っちまうんですからね。

何が進化だ。何が人間だ。えらぶるんじゃねえ。

それにしても、雲になりたいもんだよ。雲はいいですよ、ええ。

いずれ私も、ここでないどこかへ行くんですけど。それまで、夢を見てるしかないのかな。

あ、いや、ゴミになれるって、すごいことだと思いますよ。

私は、何にもなれない気がしてね。