存在 それは宇宙のようなものなのに
それは可能性のようなものであるのに
なぜ自分から線を引き
「できることはここまで」とばかりに
限界を自らつくるのだろう
ひとつ、できなければ
それはひとつの限界にすぎず
「ここまではできる」と知れたなら
その「ここまで」をふかく掘って行くことができるのに
まるで自分を立たせる足そのものが 限界を迎えたかのように
自分の存在そのものを あきらめてしまう人がある
空を飛べなくたって
この地上がある 土がある スコップもある 腕もある
空も地も 同じ世界だよ
あの向こうにある宇宙も
こっちにいる 存在ひとつひとつも
あなたも わたしも あの蝶も あの鳥も
存在 ひとつひとつ 宇宙のような存在だのに
ことに、自我を強く意識できる人間であるならば
自分の内へ その宇宙へ どんどんイケるはずなのに