この世の怨みは怨みをもって 静まることはありえない
 怨みを捨ててこそ静まる これは永遠の法である

 これは真理と思う
 ことに戦争においては。
 また、ねたみ、そねみ── いくさに繋がる芽、その種が心、土中に根づいている以上は。
 その種のものがこの世を覆い、そんじょそこらの日常茶飯事としてまかり通っている。
 慣れというのは恐ろしい
 不幸であることに慣れると、人間は不幸さえ愛しはじめるという!
 吸う空気、生きるための空気、この世の空気を苦しゅうなく吸うために。
 自分が苦しみたくないために
 そいつが、自己のみならず
 他者をも苦しめ
 この世をさらに捻じ曲げ、穢していくというのに