恋仲

結局、合うか合わないか、それだけのことなのかと思う。

ところで、重要なのは、何が合い・何が合わぬのかということで…

「ただ、合う」だけでは、その時は川の流れのいちばん激しい場所にいるようなもので

いずれ海に出て ぽっかり浮かんだ お月さま

二艘の舟 波間にゆらゆら たゆたって

相手の影 本体でない 影だけを見つめ合って

「これが自分の愛したあの人だ」と思ったりして

その時が過ぎても また別の時が来るわけで

それでも愛し続けてしまう

「なんでこうなるのかわからない」

それがほんとの愛のような気がします