人は正義に立った時、最も残虐になれる…
正当化するに持って来いの悪がいる。
敵がいるのを喜びとし、待ってましたとばかり、襲いかかる…
「わたしは正しい」彼を立たせるのは、そんな観念しかない。
「何が悪い? わたしは正義だ、わたしが正しい」
鏡を突きつけてやれ! 正義のおまえの顔は、こんなに醜悪だ、俗物だ…
端正な顔立ちだ? 邪心が際立ってるよ、より一層!
根っからのひねくれ者、腐った根性、黴を増殖させて喜ぶド変態野郎。
人を利用することしか考えず、シコシコに余念のないセンズリ野郎。
戦争なんて権力者のマスターベーションだ、権力下におかれた人間どもは夜毎のおかずにすぎない… 今日は何人ヤッつけた? 足りないな…
二極を越えるもの、対立するもの、YESとNOを越えるもの、それを見い出さない限り、戦争はなくならない。
それは宗教でもなく、カリスマの存在でもなく、バラバラなヒト族を一体化させるものでもない。バラバラなままでいいんだ、どうせ違うんだから。違うままで、よし! 人間はもはやひとつになって「戦争反対!」なんて叫べない。そういう時代は過ぎたんだ。あとはゆっくり、ひとりの中に潜り込んで… ひとり自分の中に潜り込んで… 自己でも他者でもないことに気づくまで… ただ在る、在るがままに在る… そこから万物を眺め、接することができるまで… ゆっくりゆっくり、自然、自ら然り、そのまま流れ、辿り着くまで… ひとりひとり、……