(ライブ)
死ほど、当人にとって非現実的なものはない。
が、まわりの人にとってこれほど現実的なものはない。
人間的な死、非人間的な死…
戦争や殺傷による死は後者と思えるし、人間的な死というのは、「人に迷惑をかけてしまう」そんな意識に苛まれて、いっそ死んでしまおうという… 周囲への気遣いから、選ばれる死。
いや、そんな理屈をこねる、いちいち、付加をつける…そんなことはしたくない。
死は、死だ。
考えると、理屈になる…
チチチチチ… 小鳥が囀る。それだけでいいんだ。
それなのに、生きる目的・目標がないと… 駄目な気になる。
付加なんかつけなくてもいいのに。
それだけじゃ、無気力めいてくる。
あたかも、生きていけない気になる。
理由なんかなくたって、生きていけるのに。
── シャルル・アズナブール…
「人類の敵」といわれた作家・セリーヌを、「好きな作家」と言ってくれた人だ…
(スタジオ録音)