もしぼくがおもちゃだったら
こうじょうでぼくをつくる
だれかがぼくをこわしたら
ぼくはしぬ
── こんな作文を書いたのは、小学一、二年の時だった。
いつか実家に行った時、押し入れのダンボールから出てきたのだ。
もちろん、先生の〇もなかった。
一体、何を考えてこんな作文を書いたのか、自分もわからない。
で、今、理由をつけてみる。(理由は、いつも後から付けるものらしい)
自分は、学校が嫌いだった。
学校を、工場に見立てたのではないか?
集団生活に慣らされ、自分がつくられようとした。
だが、その集団に、「ぼく」は壊されるかもしれない。
そんな危機感を、感じていたのではないか…