漱石の予言と

 セリーヌがどう言おうと、日常の暮らしは変わらない。
 何千年も前からフリーメイソンが、ユダヤ人が、着々と進めてきた「世界」であるなら、尚更だ。戦争も仕組まれた計画であるなら、お手上げだ。
 漱石が「吾輩」で云っていた、「日本は自殺者ばかりになるよ」も。

 だからって、どうしたって人が悲しみ、泣くのは見たくない。どうして戦争が起ころうが、どうして人が自殺しようが、そんな世界は断じてご免だ。
「白い巨塔」みたいに巨悪のシステムがすごいネットワークでつながり合っていたって、信じられない心をもった人間集団が実在していたって、こっちにはこっちの世界がある。悪心を悪心とも思わぬ世界が、どこまで続くものか、見てやろう。そういう存在があることは、こっちの心に留めておこう。

 人種的な問題を、あれこれ言うことになるとは思わなかった。確かに絶望的な書だ、「死体派」は。絶望、ありがとうだ! 希望は、こっちがつくるもんだ。
 軽薄な本、マニュアル的な、こうしたらいいですよ的な本、読み易く、読後に何も残らない本より、よほどためになる。《文学》者の書くものは。しっかり、考えさせてくれる。
 子どもの教育云々よりも、そんなことより、まず大人の問題だ。大人が、そんなえらそうなことを言えた義理か。歳をとっただけで、えばりくさってる連中がいる。そりゃトシとりゃ、それだけ経験してるだろうよ。時間の問題だ、これから経験積んでくんだよ、お前らと同じように。しかし… ヒト族として、あまり良い轍は残せなかったな、今を見渡す限り。

 陰謀論は昔からあったようだ。ついぞ、興味がなかった。まさか《文学》書、「評論」のジャンル、去年まで知らなかった作家の、こんな叫びを聞くことになろうとは。
 だからこそ、しっかり、生きなきゃいけないんだよ、その確認ができた…
 この世に、闇はあるんだ、だからってそれと戦おうとは思わない。こっちの内面の問題だ。心の… 争い、現実的な闘争にはもううんざりだ、そんなものは要らん。生き方の問題だ、こっちの。心の問題だ。
 どこまでも、こっちの問題だ。争い好きな、金好きな、独占欲、征服欲にまみれた連中は、勝手にやってるがいい… これ以上、どこへ行くってぐらい、行ってみるがいい…
 しかし、ほんとにいるんだろうな、人間とは思えない人間が!