また見かけた、白杖のひとを。
いつかも書いた、「健常者」だって歩行が危ない、道の狭い、車の通る道だ。
彼女は信号待ちをしていた… またあのちょっと先の、大きな家方面に向かうんだろう、少し先の、右に曲がって…
二十代？ 三十には行っていないぐらいのひとだ。
しっかり、ひとりで歩いているんだ。
こっちからは危なそうに見えても。
こっちにできることは、どうぞ無事に！ 祈るようなことしか。だって彼女はしっかり歩いているんだ。
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タバコ屋のお姉さんが代わった。きれいなひとだけど、ふつうのひとだ。雰囲気をみれば、その人の性質、性格はわかる。お化粧なんかまったく問題でない。男も女も、あまり関係ない。
すれ違うひと、スーパーの店員、歩いているひと、後ろ姿。まじまじと見ることはない。雰囲気で、もうわかる。そのひとの、ひととなりは。