意識

 自も他も同じであることがわかった… 頭でわかるのでなく…
 言語化すれば頭を使うことになるが… 言えばこんなことだ… 他意識があるから自意識がある=自があるから他がある=他があるから自がある=同時進行… 同立… 意識… 自と他、何も|違《たが》わない。
 それを違わせるものがある、違おうとさせるもの、そうさせたいものがある… 自己顕示欲であったり承認願望であったり… 他を利用して、自だけ満足しようという… 他を用いて自だけ愛でようとする… この人心を掌握するもの… その最たる発明が「いいね」であり… 多くの人がこれを目指し… してやったり! 発明者どもがほくそ笑んでる… 彼らはいう、手前のことしか考えられない人心にうまく入り込めた! 完璧だ… 人心の悪しきところを助長させることに成功した… 身勝手な、自分さえよければいいという、元々あった人心の弱き部分を活性化させることに成功した! 人心の、ほかの可能性、高められる可能性を潰すことに成功した… 万々歳だ、あとは来たるべき食糧危機に備え、戦争を続けさせ… 世界人口を減らそう。
 彼らはいう、「それをつくるのも… われわれという敵をつくるのも… お前の心だ、かよわき心… 敵がいたほうが活動し易いだろう? 捏造しているのだよ、お前は、われわれを、お前の都合のいいように!」
 まったく、うまいことつくりやがった! こんなつくられた世界に甘んじて、のうのうと生きてる俺らにしても… うまくつくられたもんだ…