ひとりモーツァルト談義

 ベームの「レクイエム」には参った。動画もあって、あの歌っている人たちももう亡くなっているのかなと思う。モーツァルト自身、自分のためにあの鎮魂歌を書いていたはずだ。自分の葬送のために…

 カラヤンはウィーン・フィル。ベームはベルリン。ワルターはコロンビア。
 アルノンクールも面白い。

 ミサ曲には慰安がある。生きた喜び、終わることの慰め。
 人間の声も楽器だ。
 人を、喜ばせるようなものを書きたかったが。

 自分で、つくってってください。喜び、悲しみ、
 誰につくられるわけでもないから。