責任感

「酒をやめる」「タバコをやめる」
そう誰かに宣言をした、その舌の先も乾かぬうちに、彼はもう酒を飲みたがり、タバコを吸いたがっている。

彼は、自分の言葉に、自分自身が固く縛られてしまった。
言った責任、重みから逃れようとして、いつもそうなるのだった。

だから「汝は、この女を生涯愛しますか」と神父に問われ、「愛します」と答えた後、彼は結婚式場から逃げ出したのだ。