未来(2)

 ああ、精霊とやらを見たよ、滅多に見れるもんじゃない!
 やつらはぷかぷか浮かんで、こう言ったもんだ、「こっちこっち」
 俺を助けようとしてくれるらしい…
 俺は言ってやった、「これでも人間です。この種に生まれてきたんです。同じ種が犯したあやまちです。この期に及んで、自分だけ逃げようなんて考えちゃいませんよ。受け止めたいですよ、だって…」
 精霊たちは、次に向かって飛んで行った。彼らも忙しいんだ。