少女たち

「なんで生きてるんだろう」
「わたしの父は、家族のためだって」
「ひとりじゃ、見つけられなかったのね」

「自分のために生きりゃいいのにね」
「大人って、みんな変なこと言ってるね」

「母親は、子どものため」
「社長は会社のため」
「総理大臣は国民のため」

「ウソだよね」
「うん」