セリーヌを渡って、5

偽善の平和。
まやかしの、もろい、泥の舟。
死ぬほど糞を喰わされ! 小便の聖水を浴びせられ!
信じた者を戦場に駆り立てる!
ここは正義と平等の場所だ!
天国は近い!
お生憎様!
ここでは、こっちを向かなかった!
あっちばかり向いてたさ!
こっちを見ようともしないでね!
浮遊霊だ、風船だ、また死体が転がされる…
おっ立てたペニスのまま、射精を夢みて!
マネキンだ、クローンだ、こいつはただの。
なんでもないよ!
人間だなんて思わんこった、戦場では。
やってられないよ!
義務が、権利が、イタリー製のパンツが泣くよ!何もしないでは。
仕組まれた、用意された舞台が泣くよ!
俺は見たんだ、
影響力のある政治家どもがローマに集まって
その中に、世界屈指の軍事工場経営者が、そこに座っているのをさ。
ぜんぶ、計画されたことなのさ。
順調さ、ぬかりはない。男が何におっ立て、淫売屋がどうしたら儲かるか。
完全な企画書に裏打ちされた、商品管理された奴隷根性にやつらは火を放つ!
あぶりだしの紙切れさ、影絵さ、油まみれの。
ヒトガタの影にすぎんのだ、やつらにとっちゃ、人間なんて。
何千年も前から、計画されていた謳い文句のパンフレット、「ハッピー・プラン」!